家具の丁番や棚柱、スライドレール、キャスターなどを探していると、「スガツネ工業」や「LAMP」という名前を見かけることがあります。アーキテリアやテクノフィールドといった名称もあり、どこで目的の製品を調べればよいか迷った人もいるでしょう。
スガツネ工業株式会社は、家具金物・建築金物から産業機器用の機構部品まで扱う総合メーカーです。自社のオリジナルブランド「LAMP」を持ち、既製品の販売だけでなく、別注・特注品の開発にも対応しています。
会社概要、2つの事業分野、LAMPブランド、カタログや価格の調べ方、購入方法、ショールームの利用方法まで、公式情報をもとに確認できます。
スガツネ工業株式会社とは、家具・建築金物と機構部品を扱う総合メーカー

スガツネ工業株式会社は、1930年に東京で創業した、家具金物・建築金物・産業機器用部品などのメーカーです。扉に使う丁番、引き出しを動かすスライドレール、蓋の動きを助けるステー、移動を支えるキャスターなど、製品が家具や設備に組み込まれるため、普段は社名を意識しないまま使っていることもあります。
スガツネ工業は、自社で製品を企画・設計・製造するだけでなく、国内外の製品の販売や物流も手がけています。住宅や店舗に使う金物から、工作機械、分析機器、医療機器、生産設備の部品まで、幅広い場所で使われる金物を扱う会社です。
家具の交換部品を探している人と、産業機器の設計に使う部品を探している人では、見るべきページや問い合わせ先が異なります。まず用途が「家具・建築」か「産業機器」かを分けると、製品を探しやすくなります。
スガツネ工業株式会社の会社概要と本社・国内外の拠点
スガツネ工業株式会社の基本情報と、国内外の拠点を紹介します。従業員数や拠点数は変わることがあるため、取引を検討している場合は公式サイトの会社概要もあわせて確認すると安心です。
会社概要一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 社名 | スガツネ工業株式会社 |
| 創業 | 1930年2月11日 |
| 会社設立 | 1943年11月20日 |
| 代表者 | 代表取締役社長 菅佐原 純 |
| 資本金 | 4億円(2026年1月現在) |
| 従業員数 | 497名(2026年4月現在) |
| 事業所 | 国内11拠点、海外13拠点 |
| 主な営業品目 | 家具金物、建築金物、装飾金物、各種輸入金物、産業機器関連部品、機構部品、照明器具、各種金属製特注品など |
| 公式サイト | https://www.sugatsune.co.jp/ |
会社概要では、ISO9001とISO14001の登録範囲も確認できます。品質管理や環境への取り組みを重視する場合は、認証の有無だけでなく、対象となる拠点や事業範囲にも目を通しておくと安心です。
東京本社は部門によって所在地と窓口が異なる
東京本社の所在地は、担当部門によって異なります。家具・建築金物を扱うアーキテリア事業部と総務・経理・人事部門は東京都千代田区岩本町2-9-13、産業機器用機構部品を扱うテクノフィールド事業部は同区岩本町2-17-9です。
同じ「東京本社」でも窓口が分かれているため、製品について電話やフォームで問い合わせるときは、会社名だけでなく家具・建築用か産業機器用かを先に伝えると話が進みやすいでしょう。
国内11拠点・海外13拠点で展開
国内には東京、大阪、仙台、北関東、神奈川、名古屋、京都、福岡などの営業拠点があり、千葉工場や物流センターも設けられています。海外にも事業所を展開し、世界80カ国以上と取引しています。
地域によって担当エリアや取り扱う事業部が異なります。最寄りの拠点だけで決めず、事業所一覧にある担当部門と地域を見て問い合わせ先を選びましょう。
「スガツネ」という社名の由来
公式FAQによると、社名の「スガツネ」は、創業者である菅佐原常三郎氏の名字の「スガ」と名前の「ツネ」を組み合わせたものです。1930年に「スガツネ商店」として創業し、1943年に現在のスガツネ工業株式会社へ改称しました。
スガツネ工業株式会社の主な事業内容
スガツネ工業には、家具・建築金物を扱うアーキテリア事業部と、産業機器用機構部品を扱うテクノフィールド事業部があります。既製品では希望に合わない場合、別注品や特注品について相談することも可能です。
家具金物・建築金物を扱うアーキテリア事業部
アーキテリア事業部では、住宅、オフィス、店舗などで使われる家具用金物と建築・建具用金物を扱っています。代表的な製品には、ハンドル、つまみ、スライド丁番、棚柱、棚受、スライドレール、引戸金物、ガラス用金物などがあります。
棚板を支えたい、引き出しを滑らかに動かしたい、扉をゆっくり閉じたいといった場面で使われる製品です。取っ手のように目に触れる金物もあるため、形や機能だけでなく、取り付けた後の見た目も製品選びのポイントになります。
産業機器用機構部品を扱うテクノフィールド事業部
テクノフィールド事業部は、工作機械、分析機器、金銭機械、医療機器、生産設備などに使われる機構部品を扱います。産業機器の扉や蓋、カバー、操作部などに、開閉、保持、移動、ロックといった機能を与える部品です。
家具用と似た形の丁番やステーでも、使用回数、荷重、温度、材質、設置方向などの条件が異なります。設備設計で選ぶ場合は、外形寸法だけでなく、耐久性や使用環境に関する仕様まで照らし合わせることが大切です。
既製品の選定だけでなくOEM・ODMにも対応
既製品をもとに仕上げや寸法を変える別注品のほか、新しい製品を一から開発する特注品にも対応しています。自社工場や検査設備を使い、試作や検証を経て量産へ進められる体制があります。
製作できるかどうかや必要な数量、費用、納期は、相談内容によって異なります。図面や使用場所、必要な機能を伝えると、既製品で代用できるのか、仕様変更や新規開発が必要なのかを相談しやすくなります。
LAMPはスガツネ工業が展開するオリジナルブランド
商品ページや販売店で「LAMP」という表示を見て、スガツネ工業とは別のメーカーだと思う人もいるかもしれません。LAMPは、スガツネ工業が展開するオリジナルブランドです。
LAMP表記の商品もスガツネ工業の製品として探せる
使っている金物にLAMPの刻印があれば、品番や製品の種類とあわせてスガツネットで検索できます。LAMPはスガツネ工業のブランドなので、別のメーカーとして探す必要はありません。
古い家具や設備の部品を交換するときは、LAMPの文字だけで同じ部品を特定できるとは限りません。刻印、品番、全体の寸法、取付穴の位置、扉や蓋の重さが分かる写真や図面をそろえると、後継品を相談しやすくなります。
丁番・スライドレール・棚柱など幅広い製品がある
LAMPブランドの製品は、スライド丁番、ガラス丁番、隠し丁番、ステー、スライドレール、棚柱、棚受、キャスター、ハンドル、フック、錠前、配線孔、コンセント関連製品など多岐にわたります。
同じ「丁番」でも、扉の材質やかぶせ量、開き角度、ソフトクローズの有無によって、合う製品は変わります。購入するときは、商品ページの図面や仕様表と、取り付けたい場所の寸法を照らし合わせてみてください。
家具や建築以外の場所でも使われている
スガツネの金物や機構部品は、住宅や店舗、オフィスだけでなく、学校、研究施設、工場、各種設備にも使われています。最終製品の内側に組み込まれる部品も多く、完成品のブランド名だけでは製造元に気づきにくいところが特徴です。
スガツネ工業の特徴を公式情報から確認
スガツネ工業の特徴は、取扱製品の多さだけではありません。扉や蓋の動きを使いやすくする技術や、既製品では対応できない場合の開発体制にも力を入れています。
特注品を含め約3万点の取扱製品がある
取扱製品は、特注品を含めて約3万点あります。選択肢が多い一方で、用途が曖昧なまま検索すると、よく似た製品がいくつも表示されて迷うこともあるでしょう。
候補を探す前に、取り付ける場所、寸法、重さ、どのように動かしたいかを書き出しておくと探しやすくなります。希望がはっきりすれば、既製品で足りるのか、別注品を相談した方がよいのかも見えてきます。
開閉や動きを設計する技術に力を入れている
スガツネ工業は、扉や蓋の操作性を高める技術を「モーション デザインテック」と呼んでいます。ゆっくり動かす、軽く開ける、任意の位置で止めるなど、使う人が感じる動きを部品で調整する考え方です。
蓋が急に落ちるのを抑えたい、重い扉を軽く動かしたい、操作部を好きな角度で保持したいといった課題では、外観や寸法だけでなく必要な動きから部品を選ぶ視点が役立ちます。
自社製品と海外メーカー品を組み合わせて提案する
スガツネ工業は、LAMPブランドを中心とした自社製品に加え、海外メーカーの製品も扱っています。自社で開発した製品だけに限らず、用途に合う製品を国内外から選べる点も特徴です。
そのため、取扱製品のすべてをスガツネ工業が製造しているわけではありません。製造元やブランド、原産国が気になる場合は、商品ページを見るか、品番を伝えて問い合わせると確実です。
スガツネ工業のカタログと製品を探す方法
スガツネ工業のカタログは、家具・建築金物と産業機器用機構部品で分かれています。紙のカタログ名だけで探すより、自分の用途に合う事業分野を先に選ぶと見つけやすくなります。
家具金物・建築金物はアーキテリア系カタログから探す
家具・建築金物の総合カタログNo.550は、ハンドルや棚柱、丁番、スライドレール、錠前、引戸金物などを複数巻に分けて収録しています。製品カテゴリごとのカタログや、総合カタログ未掲載の新製品、訂正・更新情報も公開されています。
手元に紙カタログがあっても、その後に廃番や仕様変更、価格改定が行われていることがあります。候補が決まったら、公式の商品ページで現在の仕様と販売状況を確かめておきましょう。
産業機器用機構部品はテクノフィールド系から探す
産業機器用機構部品には、総合カタログNo.460があります。ヒンジ、ステー、ハンドル、締結部品、キャスターなどが掲載され、デジタルブックでは分類ごとの閲覧やダウンロードが可能です。
産業機器用の部品は、使う場所や環境によって求められる性能が変わります。外形図だけでは判断せず、耐荷重、耐久試験、使用温度、取付方向、材質も商品情報で確かめておきましょう。
品番が分かる場合はスガツネットで直接検索する
スガツネットは、スガツネ工業が運営する製品情報サービスです。製品の仕様、価格、写真だけでなく、CADデータ、取扱説明書、動画、施工例、カタログの訂正・更新情報なども確認できます。
既設部品を交換する場合は、品番を完全一致で検索し、現行品かどうかを見ます。見つからなければ、似た文字を推測して注文せず、写真や寸法を添えて問い合わせる方が安心です。
用途から探す場合は取付条件を先にそろえる
「棚受が欲しい」「蓋をゆっくり閉めたい」という希望だけでは、まだ候補を一つに絞れません。次の情報を手元にそろえておくと、商品を探すときや問い合わせるときに役立ちます。
- 取り付け場所:家具、建具、設備、屋内、屋外
- 対象物の条件:寸法、重量、材質、板厚
- 必要な動き:開き角度、保持、減速、アシスト、ロック
- 取り付け条件:穴位置、取付方向、左右勝手、必要な工具
- 交換の場合:既存品番、全体写真、取付部の写真
金物は数ミリの違いでも取り付けられないことがあります。「見た目が似ている」より、品番、寸法、穴位置、荷重条件が合うかを優先した方が、買い直しを避けやすいでしょう。
スガツネ工業の価格と購入方法を調べるときの注意点
製品の価格や注文コードは、スガツネットの商品詳細ページにある「仕様表・購入」で確認できます。購入方法は、販売店を通す方法と、会員登録をしてスガツネットで購入する方法があります。
カタログとWebで価格が異なる場合はWebを確認する
紙カタログとWebで価格が異なる場合は、スガツネットに表示されている価格が最新です。古い紙カタログや以前に保存したPDFを見るときは、現在の価格と違う場合があることに注意しましょう。
また、メーカーが示す価格と、販売店で実際に支払う金額が同じとは限りません。購入するときは、現在の品番と販売価格をあらためて確認すると安心です。
販売店とスガツネットを目的に応じて使い分ける
販売店では、定期購入や数量、コスト、スガツネットで販売していない製品などを相談できます。スガツネットは、試作などで少量を急いで購入したい場合にも使える方法です。
なお、ショールームや各地域の営業所では製品を販売していません。実物を見た後、その場で購入できる売り場だと思って訪問しないよう注意が必要です。
本体価格だけでなく取付部品や施工条件も見る
金物の交換や新規施工では、本体以外に取付座金、ねじ、ブラケット、カバーなどが必要になることがあります。専門業者へ依頼する場合は、加工や施工の費用も加わるでしょう。
価格、在庫、納期のほか、取り付けられるかどうかも、購入時期や使う場所によって変わります。注文前に商品ページを開き、分からない点は販売店や公式窓口へ聞いておくと安心です。
製品を実際に確認したい場合はショールームを利用できる
スガツネ工業は、製品の動きや質感を試せるショールームを設けています。Webやカタログでは分かりにくい操作感を比べたいときに役立ちますが、地域や時期によって利用条件が異なります。
ショールームでは動き・重さ・仕上げを比べられる
ショールームでは、蓋や扉を動かしたときの重さ、ダンパーの効き方、動作音、表面の仕上げ、サイズ感などを確認できます。ホテルや店舗などを想定した空間展示や、実物大の扉を使った展示がある拠点もあります。
毎日触れる扉や引き出しは、開け始めの重さや閉まる速さによって使い心地が変わります。ショールームなら、カタログだけでは分からない違いを実際に触って比べられます。
訪問前に開館状況と展示製品を調べる
ショールームごとに展示分野や予約条件が異なります。京都ショールームは産業機器用機構部品が中心で、利用には事前予約が必要です。家具・建築金物を見たい場合は別拠点が適することもあるため、見たい製品を先に伝えておくとよいでしょう。
2026年7月10日現在、東京地区のショールームはリニューアルのため閉館しており、新しい東京ショールームは2026年11月に開館する予定です。日程が変わることもあるため、訪問前に公式のショールームページで開館状況を確かめておきましょう。
訪問が難しい場合はオンライン相談や問い合わせを使う
近くにショールームがない場合や東京地区の閉館期間中は、オンライン設計相談、問い合わせフォーム、バーチャルショールームなどを利用できます。法人向けには、移動ショールームを相談できる案内もあります。
交換したい金物を持参しても、その場ですぐに品番が分かるとは限りません。訪問前に専用フォームから品番、写真、寸法を送り、目的の製品が展示されているか聞いておけば、現地で困らずに済みます。
スガツネ工業株式会社についてよくある質問
ここでは、LAMPブランドやカタログ、購入方法について、よくある疑問に答えます。価格や在庫、製品が取り付けられるかどうかは品番によって異なるため、注文するときは商品ページを見ながら、分からない点を公式窓口へ聞いておきましょう。
Q.LAMPとスガツネ工業は別のメーカーですか?
別のメーカーではありません。LAMPはスガツネ工業のオリジナルブランドです。LAMPの刻印がある既設部品を探す場合は、品番や寸法も手掛かりにスガツネットで検索できます。
Q.スガツネ工業のカタログはオンラインで見られますか?
家具・建築金物と産業機器用機構部品のカタログを、公式のデジタルブックで閲覧できます。分野によってカタログ一覧が異なるため、アーキテリア系かテクノフィールド系かを先に選ぶと探しやすくなります。
Q.製品の価格はどこで確認できますか?
スガツネットの商品ページにある「仕様表・購入」で確認できます。紙カタログとWebで価格が異なる場合は、Webに表示されている価格が最新です。販売店で購入する場合は、実際の販売価格や送料もあわせて確認しましょう。
Q.個人でも製品を購入できますか?
個人でも、販売店またはスガツネットから購入できます。スガツネットを利用するには会員登録が必要です。ただし、取り付けに専門知識が必要な製品もあるため、交換する部品の寸法や穴の位置を確かめてから注文しましょう。
Q.ショールームで製品を購入できますか?
ショールームや各地域の営業所では製品を販売していません。購入する場合は、販売店の紹介を依頼するか、スガツネットを利用します。ショールームは、製品の動きや仕上げを実物で確かめるための場所です。
スガツネ工業株式会社は幅広い金物と機構部品を国内外で展開する総合メーカー
スガツネ工業株式会社は、家具・建築金物と産業機器用機構部品を軸に、LAMPブランドの自社製品、海外メーカー品、別注・特注品を幅広く扱う会社です。身近な家具から工場設備まで、扉や蓋、引き出しなどの動きを支える製品を展開しています。
就職・転職先として会社を調べている場合は、スガツネ工業株式会社の評判・年収・働き方を整理した記事で、社員・元社員の口コミ傾向や採用情報も確認できます。
製品を探すときは、最初に家具・建築用か産業機器用かを選び、品番、寸法、重さ、取付方向、必要な動きを書き出しておくと探しやすくなります。価格や仕様は古いカタログだけで決めず、公式の商品ページで現在の情報を確かめると、買い間違いを防ぎやすくなります。
会社情報や製品情報は、スガツネ工業の公式サイトで確認できます。価格や在庫、製品仕様、ショールームの開館状況は変わることがあるため、利用前に最新情報をご確認ください。

